換気扇交換の費用相場|故障の原因や修理を安く抑えるコツを紹介

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換気扇交換の費用相場|故障の原因や修理を安く抑えるコツを紹介

換気扇やレンジフードは、突然動かなくなったり、異音がしたりと不具合が起こることがあります。その原因はさまざまですが、適切な対処法を知っていれば、安心です。この記事では、よくある故障症状とその原因、解決方法を分かりやすく解説します。

【症状別】換気扇・レンジフードの故障の原因

換気扇・レンジフードの故障原因はさまざまです。モーターの劣化、ファンへの油汚れ、フィルターの詰まりなどが主な原因として挙げられますが、実際にそのようなことが起こった場合どのように解決すればよいか、症状別に解説しましょう。

運転中の異音や振動

換気扇から異音がする場合に原因としてあげられるのは、モーターの劣化やファン部分の汚れなどです。これらの原因を放置すると、モーターが過熱したり、火災の原因になったりする恐れがあります。異音の原因としては、長年の使用によるモーターの摩耗、ファンに付着したホコリや油汚れ、内部部品の破損などが挙げられます。放置すると、モーターの故障や火災だけでなく、換気能力の低下や騒音問題を引き起こす可能性もあります。異音に気づいたら、すぐに使用を止め、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。

換気扇が作動しない

電源スイッチを押しても換気扇が回らない時は、寿命が来ている可能性があります。特に10年以上使っている場合は、モーターや羽根の摩耗が考えられるでしょう。また、電源スイッチの故障や配線の断線も原因の一つです。スイッチを押した時の感触がおかしい場合は、スイッチや電源の配線部分に問題があるかもしれません。これらのトラブルは、電気工事に関する知識が必要なため、そのまま放置せずに専門業者に相談しましょう。

換気の力が弱い

キッチンで料理をしているときに、換気扇を回しても煙が排出されなかったり、ニオイが気になったりする場合に考えられる原因は、換気扇の性能低下です。換気扇のプロペラ部分に油汚れが付着すると回転が鈍くなったり、ダクトを通して排出するタイプのレンジフードの場合はフィルターやダクトに油汚れやホコリが詰まると吸引力が弱まったりします。どちらも定期的な掃除が大切です。

換気扇・レンジフード交換の費用相場

換気扇・レンジフードの交換費用や、種類ごとの特徴、DIYで交換する場合の注意点などを詳しく解説します。自分で交換できるのか、それとも業者に依頼すべきか、迷っているときはぜひ参考にしてください。

換気扇・レンジフードの本体価格と工事費用相場

換気扇のタイプ

換気扇には、プロペラファンとシロッコファンの2つの主なタイプがあります。

  • プロペラファン:壁に直接取り付け、プロペラが回転して空気を排出するタイプです。吸い込み力が強いですが、外風の影響を受けやすく、騒音が気になることがあります。価格としては、プロペラファン型はもっとも安価です。
  • シロッコファン:ダクトを通して空気を排出するタイプで、キッチンフードによく採用されています。静音性が高く、設置場所を選びません。近年では、プロペラファンよりもシロッコファンを選ぶ人が増えています。

レンジフードのタイプ

「シロッコファン」が使われるレンジフードには主に3つのタイプがあります。

  • フラット型:天井が低い住宅など、狭いスペースに最適です。
    一体型でスタイリッシュなデザインですが、構造が複雑で掃除が難しい点がデメリットです。
  • ブーツ型:一戸建てやマンションなど、幅広く使われているスタンダードなタイプです。
    価格が安く、構造がシンプルですが、内部部品が多く、掃除がやや面倒です。
  • スリム型:デザイン性に優れ、掃除がしやすいのが特徴です。
    スタイリッシュなキッチンにぴったりです。

価格の相場

一番安価なのはプロペラファン型で工事費を含めて1~2万円です。
シロッコファンのレンジフードは、タイプによって価格によって幅があります。5万円ほどの安価なものから、比較的高価なスリム型では17万円ほどになる場合もあるようです。キッチンの広さ、デザイン、予算、掃除のしやすさなどを総合的に考慮して決めましょう。

換気扇・レンジフードにパーツのみの交換費用相場

換気扇やレンジフードのパーツの交換は、DIYでも可能です。簡単なプロペラファンならインターネットやホームセンターで安いものでは5,000円程度で購入でき、DIYでも交換することができます。しかし、モーターやスイッチ、ファンなどの部品交換が必要な場合は、電気工事の知識が必要です。内部配線があるタイプや、シロッコファンなど構造が複雑な換気扇は、専門業者に依頼しましょう。DIYで交換する際は、取扱説明書をよく読み、感電やケガに十分注意してください。

換気扇・レンジフードの交換費用を抑えるコツ

換気扇・レンジフードの交換費用をお得に済ませるには、どんな方法があるでしょうか。費用を抑えながら、自分に合う最適な交換方法を選ぶためのポイントを解説いたします。

複数の業者に相見積もりを依頼する

業者に交換を依頼する場合は、複数の業者に相見積もりを取りましょう。業者によって工事内容や使用する部品、人件費が異なるため、費用に差が出ることがあります。複数の業者からの見積もりを比較検討し、より自分に合った業者を見つけて賢く交換工事を行いましょう。

部品の購入は自分で行う

換気扇やレンジフードの交換費用を抑えるには、自分で部品を購入し、専門業者に工事を依頼するのがおすすめです。ネット通販などで部品を安く購入したり、ホームセンターなどで入手したりして、業者に依頼します。電気工事が必要になる場合は、必ず専門業者に依頼しましょう。

DIYで修理する

換気扇やレンジフードの修理・交換は、DIYで費用を抑えることも選択肢の1つです。配線工事など電気に関する作業は、電気工事士の資格を持った人に依頼することが法律で義務付けられていますが、フィルター交換や照明交換など、比較的簡単な作業はDIYで可能です。

DIYで修理・交換する際は、事前に十分な情報収集を行い、安全に作業を行いましょう。無理はせずに自分のスキルに見合った範囲でDIYを行い、配線工事など電気に関する専門的な作業は、電気工事士の資格を持った業者に依頼しましょう。

換気扇・レンジフードを選ぶ際のポイント

換気扇・レンジフードを選ぶ際に、どんな点がポイントとなるでしょう。お手入れのしやすさや、キッチンのレイアウトとの相性も考慮して選ぶことが大切です。サイズや機能、デザインなど、さまざまな視点から 換気扇・レンジフードの選び方を解説します。

レンジフードの幅に合わせて選ぶ

国内のレンジフードは、横幅が60cm、75cm、90cmの3サイズが一般的です。交換に際しては、以下の点にご注意ください。

  • 加熱器具より横幅を大きく:レンジフードの横幅は、使用している加熱器具(ガスコンロなど)の横幅よりも大きく設置することが消防法で規定されています。これは、調理中の油煙を効率的に捕らえ、火災を予防するためです。
  • サイズ選びは正確に:既存のレンジフードのサイズを正確に測り、交換品との適合性を確認しましょう。加熱器具のサイズよりも小さいレンジフードを設置すると、消防法違反となる可能性があります。

風量、騒音レベル、フィルターの種類など、自身のライフスタイルに合った機能を選びましょう。不安な点やわからないことがあれば、専門業者に相談してください。。

お手入れ・掃除が簡単なものを選ぶ

換気扇やレンジフードを選ぶ際は、お手入れ・掃除のしやすさも重要なポイントになります。レンジフードのタイプによって下記のような特徴があります。

  • ブーツ型:フィルターの目が細かく、油汚れが溜まりやすい構造のため、定期的な掃除が欠かせません。特に、フィルターの奥まった部分の掃除は手間がかかります。
  • スリム型:フィルターの構造がシンプルで、掃除しやすいのが特徴です。汚れがつきにくい素材や、自動洗浄機能が付いているモデルもあり、お手入れの負担を軽減できます。ただし、高機能なモデルは価格が高くなる傾向があります。
  • フラット型:ブーツ型と同様にフィルターの掃除が必要です。ファンがガスコンロと平行に取り付けられているため、掃除がしづらい点がデメリットです。

レンジフードを選ぶ際には、デザインだけでなく、お手入れ・掃除のしやすさも比較検討して、キッチンに合うものを選びましょう。

キッチンのレイアウトに合ったものを選ぶ

レンジフードの選び方は、キッチンのレイアウトによって大きく変わってきます。それぞれのレイアウトに合ったレンジフードの選び方についてご紹介します。

  • 壁付けキッチン:壁付け型レンジフードがおすすめです。シンプルでスッキリとしたデザインが多く、取り付けも簡単です。
  • センターキッチン:横壁付け型レンジフード(サイドマントル)がおすすめです。デザイン性の高いものが多く、スタイリッシュなキッチンになるでしょう。
  • アイランドキッチン:天吊型レンジフード(センターフード)が一般的です。キッチンの中心に設置することで、開放感と高級感を演出できます。

レンジフード選びは、キッチン全体に影響を与える重要な要素です。キッチンのレイアウト、レンジフードの機能、予算などをよく検討して自分に合ったものを選びましょう。

賃貸物件の場合は業者依頼する前に管理会社に連絡

マンションやアパートなど賃貸物件の換気扇が故障した場合は、原則として家主が修理費用を負担することが一般的です。ただし、借主の故意や過失が原因で故障した場合は、借主が費用を負担する場合もあります。入居前に契約書をよく確認し、不明な点は家主や管理会社に相談しましょう。換気扇に不具合を感じたら、自己判断で修理せず、必ず家主か管理会社に連絡しましょう。

まとめ

換気扇やレンジフードが故障すると、生活に大きな支障が出ます。異音や動作不良を感じたら、油汚れなどが原因かもしれないのでまずは簡単な清掃を試してみましょう。それでも改善しない場合は、専門業者に相談することがおすすめです。交換費用は、種類や機能によって大きく異なります。DIYも可能ですが、電気工事が必要な場合は専門業者に依頼しましょう。

執筆年月日:2024年9月

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