ハウスクリーニングの料金相場は?目安や安く抑えるコツを紹介

近年、家事の外注をする人が多くなっており、忙しい日常をサポートするためにさまざまなサービスが提供されるようになっています。特に家の掃除は、日常的な掃除では細かい部分まで手が回らないことが多く、ストレスになっている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、掃除のプロフェッショナルにハウスクリーニングを依頼した場合の費用相場や、費用を安く抑えるポイントを紹介します。また、業者選びに不安を感じている方に向けた、業者選定のポイントについても解説します。ぜひ参考にしてください。
ハウスクリーニングの相場の費用は部屋の広さや掃除の箇所によって変わる
ハウスクリーニングの費用は、依頼する部屋の広さや掃除をする場所の状態によって変動します。広い部屋や頑固な汚れが溜まりやすい場所は、作業に時間がかかるため、料金も高くなりがちです。
ハウスクリーニングの費用は、作業範囲が広いほど、また、掃除の手間が多くなるほど高くなることを理解しておきましょう。
ハウスクリーニングの料金を決める主なポイント
ハウスクリーニングの料金は、何を基準として決められているのか、疑問に思う人も多いでしょう。ここでは、ハウスクリーニングの料金を決める主なポイントをくわしく解説します。
広さ
ハウスクリーニングの料金は、広さによって変動します。ただし、同じ間取りであっても、集合住宅よりも戸建ての方が費用が高い傾向にあります。
これは、戸建てには階段や外壁、高所などの作業対象が多くなり、集合住宅よりも広範囲にわたる作業が必要になるためです。また、洗面台やトイレが複数設置されている住宅は、構造が複雑になるほど費用は高くなるでしょう。
掃除のしやすさ
掃除のしやすさは、家具や荷物の多さによって変わります。家具や荷物が多い場合は、クリーニング作業前に移動させる必要があり、クリーニング全体を通して時間がかかります。
反対に、家具や荷物が少ない家は移動する手間が少なく、作業時間が短くなり、費用を抑えることができるでしょう。ほかにも、家具に特別な養生が必要な場合は、別途追加料金が発生する可能性があるため注意が必要です。
作業難易度
蓄積した頑固な汚れやベランダについた鳥のフンの掃除、エアコンの分解洗浄など、工程が複雑な作業には料金が別途発生する場合があります。頑固な汚れには効果の高い専用の洗剤や道具が必要です。除去作業に時間がかかることもあり、その分費用が高くなります。
このようなケースの見積もりを依頼する際には、必要な作業箇所に加えて、掃除頻度や使用頻度、汚れの状態をわかる範囲で伝えておくと、業者はより正確な金額を算出しやすくなるでしょう。
作業車の駐車スペースの有無
ハウスクリーニングは、専門業者が道具を持って自宅を訪問するのが一般的です。自宅に駐車スペースがない場合、近隣のコインパーキングなどを利用することになります。その場合、駐車料金は依頼主の負担になることが多く、クリーニング費用に加算されます。
戸建ての場合は自宅の駐車スペースを空けておく、集合住宅の場合は来客用駐車場を確保するなど、なるべく費用がかからないようにすることが大切です。駐車スペースの確保が難しい場合は、駐車料金の負担が必要かを見積もり時に確認しておくことが重要です。
【間取り別】ハウスクリーニングの料金相場
次に、ハウスクリーニングの間取り別の料金相場を紹介します。戸建てと集合住宅ではクリーニングの作業内容や範囲が異なるため、料金に差があります。下記の表を参考にしてみてください。
ハウスクリーニングの料金相場(間取り別)
間取り |
戸建て |
集合住宅(マンションなど) |
---|---|---|
1R/1K |
- |
14,000~46,000円 |
1LDK/2DK |
- |
22,000~36,000円 |
2LDK/3DK |
60,000~140,000円 |
39,000~91,000円 |
3LDK/4DK |
70,000~180,000円 |
42,000~100,000円 |
4LDK/5DK |
80,000~200,000円 |
46,000~115,000円 |
上記の表から、集合住宅のほうが戸建てよりもハウスクリーニング費用が安くなることがわかります。これは、集合住宅は戸建てに比べて間取りや構造が単純であることが多いためです。また、室内に階段がなく、階層間の移動が不要であることからコストが抑えられることも影響しています。
一方で戸建ては、室内に水回りが複数箇所ある場合や、外壁の掃除なども含めて広範囲にわたる作業が必要です。広さがあると作業員の人数も多くなり、費用が高くなる可能性があります。このように、同じ間取りでもハウスクリーニングの費用に差が出るのは、作業の規模や時間、内容の違いによるものであることが読み取れます。
【場所別】ハウスクリーニングの料金相場
家全体をクリーニングする必要のない方は、特定の場所のみを部分的に依頼することもできます。場所ごとに発生する費用の目安は以下の通りです。
ハウスクリーニングの料金相場(場所別)
クリーニング場所 |
費用相場 |
---|---|
エアコン(基本機能)/台 |
8,000~16,000円 |
浴室 |
11,000~18,000円 |
洗面所 |
6,000~10,000円 |
キッチン |
10,000~20,000円 |
レンジフード/換気扇 |
7,000~15,000円 |
トイレ |
6,000~10,000円 |
個別でいくつかの場所のクリーニングを依頼する場合、費用が高くなる可能性があります。業者によっては、複数のサービスをまとめて安価に提供するパック料金などが設定されている場合があるため、見積もりの際に業者に確認してみましょう。
家の中でも特に汚れが蓄積しやすいトイレや洗面台、キッチンなどの水回りをまとめて清掃してもらえば、掃除の手間が大幅に削減できます。自分の予算とニーズに合ったプラン設定で依頼することも大切です。
ハウスクリーニングの料金を安く抑えるポイント
ハウスクリーニングを依頼する際、できるだけ費用を抑えたいと考える方は多いのではないでしょうか。ここでは、ハウスクリーニングの料金を安く抑える方法を紹介します。
作業をしやすい状況にする
部屋がクリーニングしやすい状況であると、業者が効率的に短時間で作業を行えるため、費用を安く抑えられます。
ハウスクリーニング業者は、作業のしやすさを「家具や荷物の多さ」、「頑固な汚れの有無」で判断することが多いです。居住者がいる家は掃除前に家具や荷物の移動をするため、作業に時間がかかり料金が高くなる傾向にあります。また、「ゴミ屋敷」と呼ばれる状態の家は、作業の難易度が上がり、別途料金を請求される可能性があり、費用が高くなるでしょう。
室内の不要なものを片付けておくなど、可能な限り整頓した部屋にしておくと、掃除の時間を短縮でき、費用を抑えられます。
できる限り自分で掃除する
ハウスクリーニングの依頼前に、できる限り自分で汚れを落としておくことも費用を抑えるポイントです。キッチンやバスルームなどの水回りは汚れが顕著に現れる場所です。普段からこまめに掃除を行うと、頑固な汚れの付着を防ぐことができ、ハウスクリーニングの際にかかる手間や費用を大幅に軽減できます。
簡単な掃除には掃除代行サービスの利用も有効ですが、結果的に費用が高くなる可能性があるため、できる限り定期的に自分で掃除を行うと良いでしょう。こまめに掃除をすることは大変ですが、頑固な汚れが溜まるのを防ぐことは、ハウスクリーニングの費用を抑えるための重要なポイントです。
閑散期に依頼をする
ハウスクリーニングの繁忙期は、一般的にエアコンを使用する時期(6~9月)や、年末、引っ越しの多い新年度と言われています。繁忙期には値下げ交渉をしにくくなるほか、希望日を押さえることが難しくなります。反対にその時期を避けると、ハウスクリーニングの費用を安く抑えられたり、希望の日程で予約を取りやすくなったりと、依頼主にとってはメリットが多くなるでしょう。
ハウスクリーニングの閑散期は1~2月、4~5月、10~11月です。業者によっては閑散期に割引キャンペーンを実施しているケースもあるため、費用を安く抑えたいと考えている方は、閑散期に依頼することも検討してみましょう。
相見積もりを取る
ハウスクリーニングの依頼前には、複数の業者から見積もりを取ることがおすすめです。いくつかの業者の見積もり内容を比較することで、料金だけでなくサービス内容やアフターフォローの有無を確認できます。
見積もりを依頼する際は、業者に相見積もりであることを伝えましょう。同じ内容と条件で見積もり依頼をすることにより、業者ごとの料金やサービスの違いが明確になります。
失敗しないハウスクリーニング業者を選ぶ際のポイント
ハウスクリーニング業者を選ぶ際は、サービスの質と費用対効果を見極めることが大切です。ここでは、業者を選定する際のポイントをくわしく解説します。
実績・評判・口コミ
実績や評判を確認するには、予約サイトや口コミサイトをチェックしましょう。チェックの際には以下のポイントを確認してください。
- 相場よりも安すぎる料金設定ではないか
- 対応実績数の記載があるか
- 作業内容の内訳が不明瞭でないか
相場よりも安い業者は、オプション料金が発生し、結果的に高額になる可能性があります。また、作業内容についてあいまいな記載をしている業者は、予期しない費用が発生するリスクがあります。業者を選ぶ際は、料金設定や詳細な内訳、好意的な口コミが記載されている業者を選ぶことが大切です。
損害賠償補償の有無
ハウスクリーニングの作業では、予期せぬ事故が発生する可能性があります。家具や荷物を移動させる際に壁を傷つけたり、水回りの作業中に漏電したりすることが考えられます。
そのため、ハウスクリーニングの作業中に起こった事故に対する損害賠償補償の有無を確認しておくと、双方が安心して作業を進めることができるでしょう。損害賠償補償の有無のほか、補償範囲やサービス内容の確認も併せて行っておきましょう。
担当者の資格の有無
業者を選ぶ際には、実際に作業する担当者が資格を保持しているかを確認することも重要です。ハウスクリーニング協会の資格や、会社が認定した資格を持っている場合は、担当者が一定の技術や知識を有していることがわかります。
ハウスクリーニングに関連する資格は、ハウスクリーニング技能士、ハウスクリーニング士、エアコンクリーニング士などがあります。これらを参考にして、業者を選ぶ際の判断材料にしてください。
まとめ
ハウスクリーニングの料金は作業場所の広さや間取り、汚れの程度などによって変動します。費用を少しでも抑えたい方は、なるべく自分で掃除をしておくことも大切です。正確な料金を知るためには、必ず依頼前に見積もりを取りましょう。
無駄な費用を省き、納得のいく料金で依頼するためには、複数の業者に相見積もりを依頼することも重要です。また、疑問点があれば、業者に直接問い合せをすることをおすすめします。事前に不安な点を解消し、安心してハウスクリーニングを依頼しましょう。
執筆年月日:2025年1月