ガラスが割れる原因は?対策方法についても解説

「いつのまにか窓ガラスにヒビが入っていた」という経験はありませんか?窓ガラスにヒビ割れが生じる原因は、イタズラや何かが衝突することだけではありません。自然現象によってガラスが割れる場合もあります。
この記事では、ガラスが割れる原因や対策、割れてしまった場合の対処方法などについて詳しく解説します。
ガラスが割れた!まずは安全を確保して落ち着いて行動しよう
ガラスが割れてしまった際は、慌てて片付けようとするのではなく、まず安全を確保することが何よりも重要です。ここでは、最初に確認し実行すべき3つのステップを紹介します。
【ステップ1:家族やペットの安全を確保する】
まずは、ご家族やペットを安全な場所へ移動させ、割れた箇所に近づかないよう対策をしましょう。
小さな子どもがいる場合、好奇心から破片に触れてしまう可能性があります。子どもを別の部屋に移動させるか、大人が常に見守るようにしてください。
ペットも同様に、肉球に破片が刺さる危険があるため、ガラスが割れた部屋から遠ざけましょう。
【ステップ2:ガラスの割れ方から原因を推測する】
安全が確保できたら、ガラスの割れ方を観察して原因を推測しましょう。割れ方の特徴によって、その後の対応が変わってくる場合があります。
「熱割れ」はガラスの端から1本、直線的なヒビが入るのが特徴です。
「衝撃による割れ」は物が当たった箇所を中心に、放射状にヒビが広がります。
鍵の周辺が円形に割られているなど、不自然な割れ方の場合は「空き巣被害の可能性」があるため、すぐに警察へ連絡しましょう。
【ステップ3:状況に応じた応急処置を行う】
夜間や悪天候で、すぐに専門業者を呼べない状況も考えられます。そのような場合は、無理に修理しようとせず、ダンボールや厚手のビニールシートで穴をふさぎ、安全確保と防犯対策を行います。翌朝以降に専門業者へ相談しましょう。
割れたガラスの片付け方と応急処置
割れたガラスの片付けや応急処置を行う際は、厚手の軍手をはめ、靴底の厚い靴やスリッパを履き、安全面に気をつけながら作業しましょう。
ガラス片を片付ける際は、ケガを防ぐため以下の手順で慎重に片付けをします。掃除機で破片を直接吸い取ると、内部に傷が付いて故障の原因になることがあるため、ほうきとちりとりを使った掃除がおすすめです。
- 大きな破片を軍手をはめた手で慎重に取り除き、新聞紙を敷いた段ボール箱に入れる
- ほうきとちりとりを使って、破片を丁寧に掃き集める
- ガムテープや粘着ローラーを床に押し付け、目に見えにくい破片を取り除く
- 最後に大きな破片がないことを確認してから掃除機をかける
応急処置として、ガラスの穴をダンボールで覆い、ガムテープでしっかりと固定します。風雨の侵入を防ぐため、できるだけ隙間がないようにしましょう。防犯面を考慮し、内側からも補強材を当てることをおすすめします。
賃貸と持ち家で異なる連絡先
ガラスが割れた際の連絡先は、住宅が賃貸か持ち家かによって異なります。事前に流れを把握しておきましょう。
賃貸住宅の場合
賃貸物件でガラスが割れたら、最初に大家さんや管理会社へ連絡するのが鉄則です。
【連絡時に伝える内容】
- 割れた原因(外部からの飛来物・不注意・自然災害など)
- 被害の程度(窓全面・一部破損・ケガの有無など)
- 緊急性の有無(防犯上のリスクや雨風の侵入など)
特に夜間や休日に起きた場合は、管理会社に緊急連絡先が用意されているか確認しましょう。緊急連絡先がない場合は、応急処置を行い、翌営業日に必ず報告します。
勝手に業者を呼ぶと費用トラブルになる恐れがあるため注意が必要です。
持ち家の場合
持ち家の場合は、自己判断での対応が基本です。火災保険に加入している場合は、契約内容を確認し、ガラス割れが補償対象に含まれているか調べてみてください。台風や飛来物、盗難などが原因の場合、保険が適用される可能性があります。
火災保険の補償対象になっている場合や、判断が難しい時は、保険会社(代理店)に連絡しましょう。
修理を依頼する際は、複数のガラス修理業者に直接連絡し、見積もりを依頼します。その際、料金や対応時間を比較検討しましょう。緊急性が高い場合でも、可能な限り相見積もりを取ることで、適正価格を見極められます。
ガラスが割れる原因と対策方法
ガラスが割れる原因は、主に以下の5つが考えられます。
- 温度変化による熱割れ
- サビ割れ
- 経年劣化
- 飛来物による外的衝撃
- 空き巣による破損
それぞれの原因と対策方法を詳しく紹介します。
温度変化による熱割れ
熱割れとは、ガラス面の温度差が原因でガラスが割れる現象です。ガラスは、温度が上昇すると膨張する性質があります。一般的なフロートガラスの場合、約60℃以上の温度差が生じると割れるリスクが高まります。
例えば、直射日光が当たり、温度が上昇した部分のガラスは膨張した状態です。一方、日陰の部分のガラスは、温度が低いままのため膨張しません。この膨張の差が一定以上になると、全体のバランスが崩れ、ガラスは割れてしまいます。
熱割れは、ガラスの端から直角に1〜2本の細いヒビが入るのが特徴です。放置するとヒビが枝分かれをして、複数本のヒビになる場合もあります。
【熱割れ対策】
熱割れに効果的な対策は、ガラス面に温度差を生じさせないことです。カーテンや家具をガラスに密着させると、温度差が生じやすくなります。ガラスの近くに物を置く場合は、ガラスから10cm以上離して設置しましょう。
熱風が出るエアコンの室外機はガラスから離したり、直射日光が当たらないように簾やサンシェードを活用したりする方法も効果的です。熱割れ対策を取りにくい場合は、耐熱性の高い強化ガラスや合わせガラスへの交換も検討すると良いでしょう。
サビ割れ
サビ割れとは、ガラス内部のワイヤーがサビることで膨張し、内側からガラスを押し広げて割れる現象です。
窓枠やサッシのパッキンが劣化していると、雨水や結露などの水分が侵入し、内部に湿気が溜まります。湿気が溜まったまま放置した場合、ワイヤーにサビが生じ、サビ割れのリスクが高まります。
サビ割れは、サビの影響を受けた部分に沿ってヒビが広がるのが特徴です。ワイヤーのサビは目視しやすいため、日頃から確認しておくと良いでしょう。
【サビ割れ対策】
サビ割れは、ガラスや窓のサッシを定期的に掃除し、湿気を溜めないことで予防できます。掃除する際には、窓枠やサッシが割れていないかも確認してください。ゴムパッキンが劣化すると、隙間から湿気が侵入するため、劣化が見られた場合には早めに交換することをおすすめします。
対策をしてもサビてしまう場合は、ワイヤーのない強化ガラスや合わせガラスへの交換を検討しましょう。
経年劣化
経年劣化もガラスが割れる原因の一つです。ガラスは耐久性の高い素材ですが、長年の使用や環境要因により、その耐久性は徐々に低下します。
雨風やホコリに晒されているガラスの表面は、微細な傷が付きやすいです。目に見えない細かい傷でも、蓄積するとガラスの耐久性に大きな影響を与え、ガラスが割れるリスクが高まります。
経年劣化によってガラスが割れると、ヒビ割れは枝分かれのように広がります。放置すると、ガラス全体が割れてしまうこともあるため注意が必要です。
【経年劣化対策】
ガラスの経年劣化は、定期的な掃除や部品交換で予防ができ、進行を遅らせられます。ガラス表面に付着した砂やホコリは、月に1回程度を目安に拭き取りましょう。
目に見えない細かな傷は、徐々に増えていきます。細かい傷が蓄積すると、ガラスが白く曇って見える場合があります。見た目が悪いだけでなく、わずかな衝撃でも割れる恐れがあるため、交換を検討しましょう。
飛来物による外的衝撃
ガラスの外側が割れている場合、多くは飛来物による外的衝撃が原因です。
ガラスが割れる恐れがある飛来物は、主に以下です。
- 台風や竜巻で飛ばされた小石やゴミ
- 車のタイヤが跳ね上げた飛び石
- ひょう、あられ、落雪、鳥などの衝突
外的衝撃を受けた場合、飛来物がぶつかった部分を中心とし、放射線状や蜘蛛の巣状にヒビ割れが広がります。強い外的衝撃を受けると、ガラスが粉々に割れ、破片が広範囲に飛び散る可能性もあるため非常に危険です。
【飛来物対策】
飛来物対策には、強化ガラスや飛散防止フィルムを使用し、ガラスの耐衝撃性を高めることが有効です。
台風時は、強風にともなう飛来物の被害が増加します。ガラスの外側にダンボールを設置するなど、一時的な対策も講じましょう。長期的な対策には、耐久性の高い雨戸や防護ネットなどの設置がおすすめです。環境によっては、強度の高いガラスへの交換も検討すると良いでしょう。
空き巣による破損
ガラスが割れる要因には、空き巣による破損もあります。空き巣が窓ガラスを破る主な手口と、それぞれの割れ方の特徴は以下です。
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割れ方 |
特徴 |
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三角割り |
・窓ガラスとサッシの間のゴム部分をマイナスドライバーなどの工具でこじ開けて割る手口 |
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打ち破り |
・物を投げ込むかバールなどの道具でガラスを破壊する手口 |
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焼き破り |
・鍵付近のガラスをライターやバーナーなどで加熱し穴を開ける手口 |
ガラスの割れ方が経年劣化や飛来物などとは明らかに異なる場合は、空き巣による被害が疑われます。発見したら、警察に連絡をしてください。
【空き巣対策】
空き巣対策には、複層ガラスやCPマーク付きの合わせガラスなどへの交換がおすすめです。CPマークとは、防犯性能が高いと認められた建物部品に付けられるマークです。CPマーク付きの合わせガラスは、割れにくい特徴があるため、空き巣対策に効果があります。
防犯性を向上するなら、補助錠の設置やホームセキュリティの導入もおすすめです。
ガラスが割れてしまった場合の対処
対策を講じてもガラスが割れてしまうこともあります。ここでは、ガラスが割れてしまった場合の対処方法を紹介します。
割れたガラスの片付け
まず割れた破片を片付けましょう。ケガを防ぐため、必ず軍手とスリッパを着用してください。掃除機で破片を吸い取ると、内部に傷が付き、故障の原因になる場合があります。片付けは、ほうきやちりとりを使った掃き掃除がおすすめです。
掃き掃除をしても、細かい破片が残ることがあります。床は水拭きをしたり、カーペットには粘着ローラーを使ったりなど、徹底的に掃除してください。
火災保険の補償内容の確認
事故や災害が原因でガラスが割れた場合、火災保険が適用され、修理費用をカバーできる可能性があります。ただし、適用条件は契約内容や原因によって異なります。加入中の保険の補償内容をよく確認し、保険会社に連絡してください。
賃貸の場合は管理会社や大家さんへ相談
賃貸物件のガラスが割れていることに気付いたら、速やかに管理会社や大家さんへ連絡しましょう。
借主の故意や過失でガラスが割れた場合、修理費用は自己負担が基本です。一方、経年劣化や飛来物による破損は、借主の故意や過失ではないため、修理費用は貸主負担になるケースが多いです。万が一、不当な請求を受けた場合は、消費生活センターへの相談を検討しましょう。
ガラス修理を業者に依頼する
割れたガラスを放置するのは非常に危険です。防犯面のリスクも高まるため、業者に修理を依頼しましょう。
まずはガラス修理業者を探します。業者ごとに出張料や作業料、ガラスの価格が異なるため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較・検討しましょう。見積もりを依頼する際には、出張費がかかる場合もあるため、依頼前に確認してください。
